本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています（詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください）。
松坂桃李さん、仲里依紗さん出演ドラマ『離婚しようよ』が本日・6月22日からNetflixで配信されました。宮藤官九郎さんと大石静さんの共同脚本も注目です。初回は、夫婦の抱える問題点の説明に時間を割きスローな印象でした。ストーリーを振り返りたいと思います。
配信日ほか
配信日
2023年6月22日
配信状況はこちらをご確認ください↓
離婚しようよ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
公式サイトはコチラ↓
離婚しようよ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
宮藤官九郎
錦戸亮さんとは『流星の絆』他、松坂桃李さんとは『いだてん』で脚本家として携わっています。
大石静
来年の大河ドラマを担当されます。仲里依紗さんとは『恋する母たち』、松坂桃李さんとは『あのときキスしておけば』で脚本を手掛けています。
主題歌
Rin音 (feat.asmi)「Good Bye 」「Fruits」
レコチョク↓
https://recochoku.jp/song/S1018529189/single
https://recochoku.jp/song/S1018769102?affiliate=4410101074
キャスト
東海林大志（松坂桃李）
新人議員。アナウンサーと不倫。
黒澤ゆい（仲里依紗）
東海林の妻。俳優。
加納恭二（錦戸亮）
謎の男。
佐藤富恵（高島礼子）
ゆいの母。
堀米削也（神尾楓珠）
ゆいが出演するドラマの相手役。
三俣桜子（織田梨沙）
アナウンサー。大志と不倫
早乙女（尾美としのり）
大志の秘書
峰子（竹下景子）
大志の母
感想
初回らしい始まり方
初回はこの夫婦に何があったのか、現状どのような問題を抱えているのか、離婚するとどのような問題が生じるのかについての説明に多くの時間が割かれました。
夫婦別々の視点で描いているのですが、ところどころリンクしている部分もあるんです。
黒澤ゆい
『あまちゃん』におけるのんさんのように『巫女ちゃん』という愛媛を舞台にした朝ドラに出演し、愛媛で絶大な人気を誇るという設定でした。
『あまちゃん』は宮藤官九郎さんの作品ですし、流れるBGMがあまちゃんのものと微妙に音がずれているのが面白かったですね。
彼女はCMを多数抱えていて、不倫されても耐える良妻というイメージで人気を獲得しています。
離婚するとそれらを失ってしまうという危険があるので、事務所は離婚には否定的なんですね。
丁度彼女が撮影している日本酒のCMは旦那に御酌をする古い女性像でした。
彼女は前時代的な郷愁を背負わされているんですね。
彼女は7人の兄弟がそれぞれの父親が違うような家庭で育っており、そのあたりの生い立ちが彼女の性格に影響を与えているみたいでした。
東海林大志
彼は馬鹿だけど地元愛にあふれた2世議員で、何人かの政治家をモデルとして組み合わせたような表面的で軽薄な人物です。
失言癖があり、3年前にアナウンサーと不倫をしています。
しかし彼の中ではそれは3年前の出来事に過ぎず、今更追及されることはフェアじゃないと考えているし、いつまでもそのことを根に持つゆいに対しても不満があるようですね。
彼は妻の人気にあやかって当選したことにコンプレックスを抱えていているようです。
ゆいだけでなく秘書や母親に意見することができず、常にモヤモヤを抱えています。
政治家特有の跡取り問題も彼の悩みの種でした。
このように両者とも相手への想いは冷めているのに打算的に関係を続けているだけなんですね。
そんな二人の関係を象徴しているのが、二人が唯一言葉を交わす『YUIチャンネル』というゆいが運営する動画配信でした。
淡々と準備をし、テンション高く配信した後は再び黙々と撤収する。
仮面夫婦っぷりが表現されていました。
謎の男
そんなゆいが出会ったのが恭二という謎の男です。
彼はパチンコで生計を立てているような男で、ゆいが芸能人であることを知りません。
名前にすら関心がないので、ゆいに先入観やこうあるべきといったおしつけをしてこないんです。
それがゆいにとっては心地よかったのでしょうね。
ゆいの中でこの男は「タバコのフレーバー」という宇多田ヒカルさんの歌詞のようなフレーズと紐づけられていて、その奥には子供のころの体験が関わっているようですね。政治家の妻を演じることにつかれた彼女は愛媛に行くのを取りやめて当てもなく彼とさまよってしまいました。
雨
初回で印象的だったのが雨でしたね。
大志が選挙戦の最終日に大雨の中傘もささずに演説を続けていたこと、そしてゆいには傘を差しだしたことが語られます。
夫婦でずぶぬれになっていたほうが選挙対策としては効果的かもしれませんがそうしなかったのは、大志は政治家という文脈の中に彼女を無理に押し込むことはしなかったということなのでしょう。
このあたりに夫婦のすれ違いの原因があるようですね。
大志は政治家の妻として振舞ってほしいとは思っていないのに、周囲はそういう価値観を押し付けるので、ゆいは政治家の妻を演じなくてはならない、ってことなんだと思います。
また、恭二と歩いているとき雨に降られたゆいは傘を忘れていたことに気付きます。
さらに二人はそれぞれ「もし雨が降ったら……」と願掛けのようなことをします。
そして最後に実際に雨が降り出し、二人は別れを切り出します。
このように雨が二人のすれ違いを象徴しています。
おわりに
大山祇神社は愛媛県の今治に実在する神社のようです。
【公式】大山祇神社｜大三島宮 (oomishimagu.jp)
レインボーブリッジとしまなみ海道を映して場面転換をしているあたりは綺麗でした。
初回ということもあってか、それほど面白くはありませんでした。
心の内まですべてセリフで説明するし、クドカンらしいギャグもどこか遠慮がちに見えました。
