30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~【第9話感想】

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

二宮和也さん、大沢たかおさん、中谷美紀さん出演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』第9話が放送されました。決められた結末に向けてどんどん誘導されていくようなストーリーで面白がる余地が残されていない印象です。ミズキのエピソードだけは若干面白いです。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 21:00~

放送日

2023年12月04日

あらすじ

ストーリー 第9話 | ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

徳永友一

キャスト

主要人物

勝呂寺誠司(二宮和也)銃殺事件の容疑をかけられる記憶喪失の男。
倉内桔梗(中谷美紀)テレビ横浜の報道番組のキャスター。
立葵時生(大沢たかお)老舗レストラン「葵亭」のシェフ。

周辺人物

蜜谷満作(江口洋介)警視庁・組織犯罪対策部の管理官。
狩宮カレン(松本若菜)神奈川県警刑事部捜査一課の主任警部補。
笛花ミズキ(中川大志)国際犯罪組織の2代目ボス。
八幡柚杏(中村アン)謎の女。フリージャーナリスト。

横浜テレビ

立葵査子(福本莉子)新人記者。時生の娘。
折口康司(小手伸也)報道制作局長。桔梗の同期。
国枝茂雄(梶原善)ベテランカメラマン。
筒井賢人(丸山智己)新社長。

葵亭

竹本梅雨美(桜井ユキ)ソムリエール。
細野一(井之脇海)厨房のアルバイト。
蛇の目菊蔵(栗原英雄)ベテランのギャルソン。
山田隆史(今井英二)警察官。

その他

真礼(佐藤浩市)謎の男。愛犬フランを飼う。

相関図はコチラ↓
相関図 | ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

 

感想

敷かれたレールの上

このドラマを観続けている方なら、このドラマの結末は漠然と予測できていると思います。
残り3話で、ドラマ内ではあと8時間程度残っています。
アネモネはつぶされて、その模様は報道され、ディナーは成功するのでしょう。
あと、犬も見つかる出しょうね。

別にこのドラマに限らず結末が予想できるドラマは他にもありますし、「予測不能」であることがドラマの価値を決めるわけでもないので、そのこと自体が悪いことだとは思いません。

ただ、このドラマの場合は決められた結末に向けて脚本の側が強引に辻褄合わせをしてくれるので一切ハラハラしないんですよね。
トラブルっぽいことが生じても、強引ともいえるような操作で元の軌道に戻され、いつの間にか解決しているんです。

例えばケチャップです。
前回も触れましたがケチャップをバスの中に持ち込む必然性は全くありません。
にもかかわらず、何者かの手によってバスから脱出するための手段として不自然にケチャップが用意されるんですよね。

それ以外にもこれまでも勝呂寺の驚異的な身体能力で窮地を脱しているなど、リアルじゃなんです。

象徴的なシーン

テレビ局に戻った倉内桔梗(中谷美紀)がこれまでの事件のあらましを振り返るシーンがあるんです。
中谷さんの演技のテンションとしては「取材で明らかになった隠された真実」的な感じなんですけど、特に新事実がなくあらすじをなぞっているだけなんですよね。
24時間という限定された時間の中で事件の発生から解決までを複雑に複数視点で描くには、キャラクターを駒のように動かしていく必要があるのかもしれません。
このドラマの問題は多分そこにあって、キャラクターが単なる駒なんです。

雰囲気

それっぽい話を連続させていますが、よく考えると意味が通らないシーンが散見されます。
例えば梅雨美がふらふらと出ていく展開。
時生(大沢たかお)が「葵亭の味はみんなで作っている」みたいな話をしていますが、別に彼女はそんなことで悩んでいないです。
犬を探している真礼(佐藤浩市)も「探すのをやめちゃダメなんですよね」と謎のアドバイスを送りますが、彼自身が「とは言っても、私が探しているのは犬なんですけどね」と言っているように全く無関係なんです。
なんとなく良い話を佐藤浩市さんの説得力でぶち込んでいるだけです。

良かった点

ほぼすべてのキャラクターが駒になっている中、ミズキ(中川大志)だけは良かったと思います。
彼の中にある葛藤とか、情けなさ、誠二の裏切りに気付きながらもシビアになりきれない弱さは全キャラクターの中で唯一人間らしいです。
彼がこの後どのような行動に出るのかは予測できませんし、どちらに転んでも納得できます。
それにスマホについての「それ取り返すの大変だったんですよ」っていう多くを語らないセリフもクスッと笑えました。

おわりに

「警察上層部」という漠然とした言葉も気になります。
でも、警察内部の内通者を相手にした情報戦で、いきなり複雑なことを言い出すキャラクターがいたら「何か仕掛けているな」って気付いちゃうんですよね。

 

FODアプリのダウンロードはコチラ