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罠の戦争第3話感想

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年1月30日22:00~フジテレビ系列で放送

あらすじ

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相関図 | 罠の戦争 | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)

 

 

感想

近づく総選挙

党の会合で解散が早まる可能性を告げられます。選挙は政治家にとって一大事ですから、対決の時が迫っているという気配を感じながら第3話は進行していきます。

裏帳簿の解析

虻川の後釜として政策秘書に出世した鷲津(草彅剛)は犬飼の弱みを握るため裏帳簿の解析を始めます。暗号のように書かれている裏帳簿ですが、”示談”や”猿岡”という記述や千葉の地名などのわずかな手掛かりは解読できます。このヒントの出し方がリアルでいいですね。犬飼親子の悪事については大体把握していてあとは証拠をつかむだけですから難解過ぎないんです。

鷲津たちは犬飼大臣の息子秘書官・俊介の暴力事件と犬飼本人の大学改修工事をめぐる便宜供与について証拠探しを開始します。

俊介の事件

俊介の件は基本的に写真を持っての聞き込みです。この展開が2回ありました。ちょっと工夫があっても良かったかなとは思いました。「千葉の海岸なら何とかなりましたけど、上野駅というだけでは手がかりが少なすぎますよ」とかセリフがあればもっと良かった。癇癪持ちの俊介はあちこちで暴力沙汰を起こしそのたびに示談でもみ消していたようです。ドラマによく登場するタイプの典型的な政治家の息子ですね。

そして彼のやり口が鷲津の息子の事件にも似ているというのが面白ポイントです。

ここでも「当日俊介はパーティに来ていたはずだ」とか「俊介がバスに乗るだろうか?」という視聴者が抱く疑問に先回りして答えてくれています。こういう丁寧さがこのドラマの良いところ。

弱い者たち・運転手の牛尾

秘書と同じく政治家の秘密を握る運転手が今回のキーパーソンでした。彼は大学に通う息子のために、不安定な運転手という仕事を理不尽に耐えながら続けていました。

職を失ったかつての鷲津や、博士号をあきらめざるを得なかった蛯沢など、権力者に体よく利用されている弱き者たちの反逆がこのドラマのテーマの一つなんでしょう。

彼は鷲津の息子を突き落したのは俊介ではないこと・そしてもっと大きな存在がバックにいることを伝えます。

かなうような相手ではないという牛尾に「今までは戦う前にあきらめていたがやってみないとわからない。」と弱いものなりの戦い方を説きます。鷲津は復讐はもちろん、正しいことを胸を張って実践できるんだということを息子に示したいのでしょうね

犬飼の反撃

犬飼は鷲津が事件を嗅ぎまわっていることを察知し、党の会合で鷲津をさらし者にし、秘書生命を絶とうとします。それまでのリアルな展開から打って変ってクライマックスでは一気に演劇的になるんです。私は好きです、こういうの。

総選挙へ

結局鷲津が一歩先んじてダミー会社のからくりをリークし、息子の事件化に成功し勝利しました。犬飼も「お前を拾ったのは利用できると思ったから」とか「俺も犯人がだれか知らねえよ、バーカ」と最後まで悪役に徹して退場していきました。辺に改心されるとつまらないのでこれで良いと思います。

さて、犬飼の後釜として鷲津に白羽の矢が立ちます。秘書編が終了し、議員編に突入するということでしょう。そうなると、幹事長や大臣、総理大臣まで復讐の射程に入ってきます。なんか『国盗り物語』みたいになってきました。政治ドラマとしてもかなり面白くなりそうです。