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新宿野戦病院(フジテレビ・水曜10時・小池栄子)第1話感想

 

 

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小池栄子さん出演ドラマ『新宿野戦病院』第1話が放送されました。歌舞伎町に位置する訳ありの患者たちが搬送されてくる救急病院を舞台に、日本社会の現状と「平等とは何か」を問う作品のようです。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 21:00~

放送日

2024年7月3日

公式サイト

新宿野戦病院 - フジテレビ

基本情報

原作

ありません

脚本

宮藤官九郎

キャスト

ヨウコ・ニシ・フリーマン 小池栄子
高峰享 仲野太賀
南舞 橋本愛
岡本勇太 濱田岳
高峰啓三 生瀬勝久
リツコ・ニシ・フリーマン 余貴美子
高峰啓介 柄本明
横山勝幸 岡部たかし
田島琢己 馬場徹
白木愛 高畑淳子
高峰はずき 平岩紙
堀井しのぶ 塚地武雅

相関図はコチラ↓
相関図 | 新宿野戦病院 - フジテレビ

感想

歌舞伎町

「歌舞伎町を舞台にした医療ドラマ」と聞いただけで大体の内容は予想できます。
そして、展開されるストーリーは予想とそれほど違わないものでした。

冒頭、南舞(橋本愛)が動画を撮影しながら歌舞伎町がどのような町であるかを説明してくれます。
特殊な街に存在する救急病院ということで、そこを訪れる患者も特殊で路上生活者や在留外国人、ホストや風俗嬢など歌舞伎町の縮図のようになっていますね。
ほかの医療ドラマには登場しない患者たちから今の日本社会をとらえるところにこのドラマの面白さがあります。

予想とは違った

このように展開されているストーリーは大方予想通りなのですが、ドラマ全体のテイストは予想していたものと異なりました。
最大の理由は小池栄子さん演じる主人公・ヨウコ・ニシ・フリーマンのキャラクターです。
彼女はカタコトの英語を話しますが、医療ドラマなので医療用語も登場するんですよね。
それに加えて時折岡山弁が入ってくるので、結構聞いていて疲れます。
そもそも歌舞伎町を舞台にしているだけあってドラマ全体に雑多な感じがある上に、ヨウコのキャラクターがハイカロリーなんですよね。

視聴中「この感じ以前にも見たことがあるなぁ」と漠然と思っていたのですが、藤木直人さんのドラマ『ギャルサー』でした。
片言の外国人が日本社会を象徴するグループや場所の中で外国人の目を通して何かを問い直すという構造も似ています。

平等

経営危機に瀕する病院を舞台に第1話で語られたテーマは平等でした。

  • 日本では国民皆保険が整備され医療が平等であるのに対し、アメリカでは高額な医療費による格差が生じている。
  • 戦場では貧富や男女の差に関係なくすべての人が平等に危険にさらされている。

といったことが言われていましたね。
その中でも印象的だったのは南舞(橋本愛)の語っていた「平等じゃないから虚しくない」という言葉でした。
高峰享(仲野太賀)の視点を通して、彼がこの言葉の意味にたどり着くことがこのドラマの主題になりそうですね。

おわりに

俳優さんたちの会話劇は軽妙で面白いですし、橋本愛さんの存在感もすごく気になります。
入れ墨を通して、一人の男の半生に思いをはせ、この社会の生きづらさを描くのもよかったです。
ただ、次回以降は感想を書かないと思います。