30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

侵入者たちの晩餐【感想】

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

スペシャルドラマ『侵入者たちの晩餐』が放送されました。『ブラッシュアップライフ』が大ヒットしたバカリズムさんの脚本で、女性たちのリアルで面白い会話が見どころです。一方で女性観に引っかかる部分も多かったです。

 

放送日・あらすじ

放送枠

日本テレビ 新春スペシャルドラマ

放送日

2024年1月3日

公式サイト

新春スペシャルドラマ「侵入者たちの晩餐」|日本テレビ

基本情報

原作

ありません

脚本

バカリズム

キャスト

田中亜希子( 菊地凛子)
小川恵 (平岩紙)
江藤香奈恵(吉田羊)
藤崎奈津美(白石麻衣)
毛利貴弘(角田晃広)
重松洋介(池松壮亮)

相関図はコチラ↓
相関図|新春スペシャルドラマ「侵入者たちの晩餐」|日本テレビ

感想

バカリズム脚本

お笑い芸人のバカリズムさんが脚本を担当されています。
私はバカリズムさんの作品をそれほど見ていないんですよね。
特に昨年のヒット作『ブラッシュアップライフ』を見ていません。
そんな人間に感想を書く資格があるのかわかりませんが、とりあえず書きます。

私がバカリズムさんの作品で見たことがあるのは『かもしれない女優たち』『素敵な選TAXI』『地獄の花園』です。
『ウェディング・ハイ』は途中で見るのを断念しました。
『架空OL日記』も「観たいなぁ」と思いながら結局見ていません。

私が思うに、芸人さんらしい世の中を斜めから見たような発想と、秀でた観察眼で再現された女性同士の会話に人気があるのだと思います。
ありえないシチュエーションの中で生活感のある会話が繰り広げられるというギャップや、会話自体のセンスの良さは確かに面白いですよね。
リアルじゃないのにリアルに感じたり、その逆だったり、かなり作為的なのに視聴者に意識させないんですよ。

一方で、バカリズムさんの女性に対する価値観が個人的には好きではなくて、『地獄の花園』では特に強い違和感を感じました。

似ている作品

本作は過去作の中では『かもしれない女優たち』に似ていると感じました。
女性が3人いて、それぞれの視点でストーリーが進行し、それまでのストーリーに新たな視点が付け加えられていく点が共通です。
確か広末涼子さんの役は家事代行だったような。
『かもしれない女優たち』は結構設定がややこしかったですが、本作はすっきりしています。

侵入者が複数いて、片方が家主のようにふるまうという作品は結構あると思います。
私が思いついたのは古畑任三郎の風間杜夫さんの回ですが、もっと似ている作品もあるはずです。
定番ですね。

でも一番似ているのは『水曜日のダウンタウン』の知らない人が家にいるシリーズです。

気になった点

彼女たちは不確かな情報をもとに大それたことをやってしまうのですが、その理由が「短絡的だから」以上のものがないんですよね。
二人の男性には「生活苦で」とか「ストーカーだから」という理由が用意されているのですが、女性たちには明確な動機がありません。
「女性ってそういうものでしょ」っていうこの感じが私は苦手なんですよね。

また白石麻衣さん演じる社長も過去に不倫をしていて、男性に出資してもらっている元アイドルの若い実業家という設定で、「女性はこういう女嫌いなんでしょ」と決めつけているような感じを受けてしまうんですよ。
女性の敵って成功している女性なのでしょうか?

面白かった点

家事代行サービスの二人にドラマ好きの香奈恵が加わることで、ほかの侵入者から得体のしれない3人組に見えるというのは面白いですね。
また、リビングを通らなければ出入りできない構造も面白かったです。
欲を言えばもう少しあのソファにストーリー上の重要性や象徴的な意味があれば良かったかな。

おわりに

野間口さんの登場が一番面白かったです。
お正月に見るドラマとしてはほどほどに楽しめました。