30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

【Netflix配信ドラマ】御手洗家、炎上する【第6話感想】ムジナが出現

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

永野芽郁さん主演Netflix配信ドラマ『御手洗家、炎上する』第6話はかつて真希子(鈴木京香)が運営していたエリーゼコミュの管理人ムジナが突如SNS上に出現することで杏子たちによる復讐が動き始めます。杏子(永野芽郁)も正体を明かし物語は大きな転換点を迎えました。

放送日ほか

放送日

2023年7月13日~ Netflixで配信

公式サイト

御手洗家、炎上する | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

配信状況はこちらをご確認ください↓
御手洗家、炎上する - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

キャスト

村田杏子(永野芽郁)御手洗家に派遣される家政婦。山内しずかは偽名。
御手洗真希子(鈴木京香)御手洗家の後妻。
御手洗希一(工藤阿須加)御手洗家の長男。
御手洗真二(中川大志)希一の弟。医学生。
村田柚子(恒松祐里)杏子の妹。
クレア(北乃きい)杏子の親友。コスプレデザイナー。本物の山内しずか。
村田皐月(吉瀬美智子)杏子の母。
御手洗治(及川光博)真希子の再婚相手。杏子の実の父親。
葛木七海(小西桜子)帝明大学教育学部の学生。

感想

真二(中川大志)

これまで真二という人物はあまり情報が無くて、医学部に通い成績優秀であることや、御手洗家に嫌悪感のようなものを抱いていて家を出たがっていることぐらいしか情報が無かったのですが、今回皐月(吉瀬美智子)との関係が明らかになりました。

真二は誰かとしゃべるのが苦手で学校になじめずにいたところを皐月に励まされていたんですね。
皐月も自分の意見をはっきりということを苦手としていましたし、似た者同士で共感する部分があったのかも。

彼は以前一生懸命勉強したのは御手洗家を継ぐためではなく、以前ここに住んでいた人たちに顔向けできないからだと答えていました。
それは主に皐月のことを指していたのかもしれませんね。

葛城七海(小西桜子)

これまで何かと真二に置いてきぼりにされていて可哀そうな面もあった七海でしたが、彼女の野心家な側面が明らかになりました。
彼女は真二のことが好きなわけではなく、彼の背後にある御手洗家を乗っ取ろうとしていたみたいです。
ある意味、それは真希子がかつてやっていたことで二人の間には共通点がありますが、決定的な差がありました。
七海はパパ活のようなこともしていますが、自分でハンドリングできるところにとどまっているのに対し、真希子は完全に欲望の渦の中に身を投じています。
ウソとホントを使い分けるのか、すべてをウソで塗り固めるのか、覚悟の違いが二人の間にはあるんですね。

一回目の炎上騒動

七海が手に入れた真希子の音声をSNS上に拡散し最初の炎上騒ぎが発生します。
しかし、真希子と七海のやり取りで二人の格の違いを見せられているのでそれほど窮地という感じもしませんし、あまりワクワクするシーンではありませんでしたね。
真希子に復讐を試みる杏子が真希子の手先として七海をやりこめる不条理さを描くとか、真希子がSNSの反応に過敏になるきっかけ、杏子が真希子を罠にかけるアイデアを得るきっかけとしての意味はあるんでしょう。
でもそれ以上に希一とのぼんやりしたやり取りが挟み込まれているなど、スローダウンする印象が強かったです。

復讐開始

後半になってようやく杏子による復讐が本格化しました。
前半結構退屈だった第6話でしたがここからの展開はスリリングで面白かったです。

まず、この計画を考えたのがゴシップ系のウェブサイトを運営していた希一(工藤阿須加)だというのが良いですね。
伏線回収とまではいきませんが、放置されていた要素がここにきて役立ってきました。

本物のムジナさん(峯村リエ)は真希子がテレビで活躍していることも知らず、親の介護を中心とした生活をしているらしいので、ムジナの日記というのは希一と杏子がこれまでに得た情報をもとに作成した創作物に過ぎません。
視聴者に届けられる情報は、ムジナの日記に書かれた内容ではなく、それをきっかけに呼び起こされた真希子の記憶だったというトリックが今回の見せ場です。

小説で言う叙述トリックのような手際のいいミスリードでした。
正確にはトリックとは呼べないかもしれませんが、「語るに落ちる」を映像化しています。

この回想に登場するムジナが絶妙に厄介な奴で、エリーゼの一番の狂信者であるがゆえに面倒な女性なんですね。
よく「ファンがアンチになると一番厄介だ」という話を聞きますが、彼女はまさしくそういうタイプで、嫌なところ見ているんですよね。

真希子が焦燥感にかられるのも納得できます。
ムジナはある意味、真希子というモンスターを生み出してしまったのかも。

杏子は「はじめまして、御手洗杏子です。」と村田ではなく御手洗という姓を名乗りました。
このあたりに奪われたものを取り返す意志を感じます。

おわりに

柚子(恒松祐里)が都合よく当日のことを思い出したというのはちょっと余計な気もします。
杏子は自らの正体を明かしました。
これで後戻りはできませんし、ここからは復讐へと突き進んでいくのでしょう。

でもまだ放火に関する決定的な証拠は何もありませんね。

関連リンク

原作

藤沢もやし『御手洗家、炎上する』