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テイオーの長い休日第1話~意外と面白い

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年6月3日(土)23:40~フジテレビ系列で放送

あらすじ

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感想

セルフパロディ

このドラマは役柄を見てもわかる通り、二時間ドラマの帝王・船越英一郎のセルフパロディのようなものです。

そもそも現実の世界でも火曜サスペンス劇場は2005年、土曜ワイド劇場は2016年に廃止されています。

つまり船越さんは2時間ドラマの帝王でありながら、ここ10年間ほど自身が最も得意とするフィールドでの活躍の場を与えられていないんですね。

船越さん本人は普通のテレビドラマや映画にも出演されていますし、バラエティ番組やニシタンクリニックのCMでも2時間ドラマをパロディしたような再現ドラマを何度も演じています。

昨年放送されていた『警視庁考察一課』もそうでした。

【ドラマプレミア23】警視庁考察一課 | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式) (tv-tokyo.co.jp)

そういった数々のセルフパロディの中でも本作は完成度の高さを感じさせる本気の作品だと思います。

 

以前テレビ東京で『共演NG』っていうドラマがあって似たような設定だったのですが、演じている二人が中井貴一さんと鈴木京香さんだったんですよね。

今もド真ん中で活躍している二人だったのでノレなかったのを思い出しました。

時代遅れの男

熱護は時代に取り残されていることを自覚しながらも自分のやり方を変えることができない不器用な男に設定されています。

この設定だけで面白いです。

ある意味『トップガンマーヴェリック』みたいなものですよ。

死に場所を求めてさまよう男です。

基本的な流れ

このドラマの大きな流れは大物俳優の復活劇ですが、毎話熱護が不器用な方法で問題を解決するみたいですね。

今回は豊富な演技経験で得た知識で火災の原因を突き止めていました。

船越さん自身、過去に火災調査官の役を演じています。

火災調査官・紅蓮次郎 - Wikipedia

毎話何かの役を演じつつ、その役に憑依して問題を解決していくようですね。

おそらくすべてのエピソ-ドに通底するのは妥協を許さない姿勢でしょう。

時代遅れと言われても時代に迎合せずベストを尽くす男のダンディズムみたいな話なんだと思います。

業界の現状に対する批判的な目線、流行っていても面白くないものは面白くないんだというこだわりは説得力がありました。

まとめ

『トップガンマーヴェリック』というのは言い過ぎでした。

でもこの時間帯に観るには十分面白いです。真面目に作っている感じがしました。

個人的にはもう少し落ちぶれた男の悲哀とか屈辱とかがあったほうが好きかも。

懸念があるとすれば「昔は良かった」的な内容に終始してしまう可能性がある点かな?

第1話の感じだとそんなに嫌な感じはしませんでしたが、どうなるかは分かりません。